何もない人生に
わたしには、何もない。
大学では心理学を学んだけど、それを生かす職種には就いていないし、これから就こうとも思っていない。わたしの人生において、心理学は必要なかったみたい。
わたしには、何もない。
美人でもない、可愛くもない。可愛くなる努力もできない。可愛い人や綺麗な人を見て妬んだりこそはしないもの、惨めな気持ちになる。自分は近づく努力すらもできないのに、すでに成し遂げている人を見ると、いかに自分が弱いのか思い知らされてしまうようで、惨めになる。
あるものといえば、無駄に高い身長と、幼少期から蓄積された脂肪と、諦めが良すぎる性格と、強すぎる共感性と自我と、人の悪いところばかり気づいてしまう目と。
何もないわたしの人生の目標は毎日楽しく過ごすこと、です。